専門知識を使わず、手軽にランディングページ(LP)を作成できるのが、ノーコードのLP制作ツールです。
ただし、LP制作ツールにはさまざまな種類があり、どれを選ぶべきか迷う方もいるでしょう。
そこで本記事では、ノーコードのLP制作ツールを使うメリットや選び方、代表的な10のツールなどを解説します。
本記事を読むと自社に合ったツールを見つけやすくなります。ノーコードでランディングページを手軽に作成したい方は、ぜひお読みください。
ランディングページとは
ランディングページとは、Web上の広告や検索エンジンからアクセスしたユーザーが最初に見るページです。
商品やサービスに関する情報が、縦長の1ページにまとめて掲載されています。
商品・サービスの申込みや問い合わせなど、見込み顧客が特定の行動を起こせるように誘導するのが狙いです。
読者の行動を促すためには、オリジナリティあるデザインや制作後の分析・改善といった、さまざまな工夫が求められます。
ノーコードのLP制作ツール10個を比較
ノーコードのLP制作ツールを利用すると、専門知識がなくても手軽にランディングページを作れます。
ここではノーコードのLP制作ツールを10個紹介します。
LP制作ツール | 特徴 |
STUDIO | デザイン性の自由度が高い |
UTAGE | LP作成やメール配信、会員サイト、決済なども搭載 |
Elementor | WordPressでLPを制作できるプラグイン |
SmartLP | AIを活用したLP制作が可能 |
ペライチ | 多様な業種に応じたテンプレートを用意 |
HubSpot | SEOの観点からLPを作成 |
Wix | BtoCビジネスの展開に必要な機能が豊富 |
ジンドゥー | スマートフォンからのLP編集・更新も可能 |
ferret One | BtoBマーケティングに特化 |
Colorful | WordPressのLP制作専用テーマ |
LP制作ツールを選ぶときは、デザイン性のほか機能性や費用対効果も重視しましょう。自社に合った制作ツールを使うと、魅力的なランディングページを作成できます。
1. STUDIO
STUDIOはデザイン性の高さが特徴的なLP制作ツールです。
豊富なテンプレートから選べるのはもちろん、デザインを0から自由に作成できるため、オリジナリティ溢れるページを作れます。
ネット予約機能は搭載されていませんが、外部サイトにつなげることで実現可能です。
STUDIOには、基本的な機能を無料で使える「Freeプラン」が用意されています。
本格的なサイト制作をする個人・企業におすすめなのは、月額2,480円の「CMSプラン」です。
STUDIOは素早くページを作成し、公開後の改善も迅速に行いたい新規事業者におすすめです。
2. UTAGE
UTAGEは、LP制作だけでなくメール・LINE配信や会員サイト、決済、顧客管理などのシステムが搭載されているツールです。
月額9,700円(税金)から始められ、すべてのシステムの利用が可能です。また「説明会ローンチファネル」や「メールアドレス登録ファネル」など、目的に合わせたテンプレートが10種類以上用意されています。
そのため、LP制作が初めての方でも、テンプレートを使って簡単にランディングページを作成できます。
集客の悩みの解決につながるシステムが月額9,700円から使えるため、予算が少ない場合はぜひご活用ください。14日間の無料トライアル期間もございます。
3. Elementor
Elementorは、WordPressの無料プラグインです。現在使用中のWordPressのテーマでも使えるため、追加費用をかけずにLPを作成できます。
デザイン付きのテンプレートが用意されており、プログラミングの知識がなくてもトップページや記事LPを作成可能です。直感的な操作でWebサイトのデザインを自分好みにできるでしょう。
LPを自社のWebサイトで作成したい方や、複数のツールを使うと管理しきれない方は、Elementorの使用をおすすめします。
4. SmartLP
SmartLPは、AIを活用したLP制作機能によって、作業にかかる工数や時間を大幅にカットできます。
ただし、AIの機能をフル活用するためには有料プランへの加入が必要です。
SmartLPには独自ドメインを取得できる月額900円のプランがあります。しかし、月間訪問者数の上限は2,000人までです。
月額2,500円の「ACCELERATE」プランであれば、上限1万人に引き上げられます。有料プランにはいずれも、無料トライアル期間があります。
SmartLPは、AIを活用し短時間でLP制作したい人におすすめです。
5. ペライチ
ペライチは、機能の充実度が高いLP制作ツールです。SNS連携やオンライン決済機能が使えます。
また、多様な業種に対応した数百種類のテンプレートも揃っています。
テンプレートを活用すると、オリジナリティに欠ける恐れがありますが、初心者でも簡単に作成できるのがメリットです。
ペライチでおすすめのプランは、月額3,940円の「ビジネスプラン」です。
SNS連携や決済機能のほか、メルマガ配信機能も使用できます。1ヶ月間の無料トライアルも実施中です。
ペライチは、はじめてLP制作ツールを導入する人におすすめです。
6. HubSpot
HubSpotは、世界120カ国以上で20万を超える企業が導入しているLP制作ツールです。
AI機能に優れており、LP制作時にはコンテンツを素早く生成できます。
また、SEOの観点からタイトルの文字数を調整したり、説明文を追加したりする機能も特徴的です。
HubSpotの「Starter」プランでは、月額1,800円で30件以上のランディングページを同時に作成できます。
期間は短めですが、14日間の無料トライアルも利用可能です。
HubSpotは、SEO対策をしながらLP制作したい人におすすめのツールです。
7. Wix
Wixは、BtoCビジネス向けの機能が豊富に揃っているLP制作ツールです。
たとえば、簡単な操作でネットショップを立ち上げるだけでなく、決済方法の設定もWixだけで進められます。
ほかにも、飲食店の座席予約やホテルの宿泊予約受付など、さまざまな業種に対応した機能を搭載しています。
4種類ある料金プランの中でも、月額2,600円の「ビジネス」プランは本格的な事業に最適です。14日間の無料トライアル期間もあります。
Wixはランディングページに限らない、複数の手段で顧客にアプローチしたい人におすすめです。
8. ジンドゥー
ジンドゥーは、直感的な操作で素早くLP制作ができるツールです。専用のスマホアプリから、編集や更新を簡単に行えるメリットがあります。
ジンドゥーのサービスは大きく分けて「AIビルダー」と「クリエイター」の2種類です。
「AIビルダー」では、AIを活用した自動のLP制作ができます。ただし、他の機能が少ない点に注意しましょう。
「クリエイター」は各プランの機能が豊富です。
月額2,600円の「Business」プランに加入すると、ジンドゥーが持つほとんどの機能を使えます。
ただし、無料トライアル期間は設けられていません。
ジンドゥーは、複数のデバイスからLP編集を行いたい人におすすめです。
9. ferret One
ferret Oneは、BtoBマーケティングを実施しやすい機能を備えたLP制作ツールです。
たとえば、toB向けに実施するセミナー用のLPテンプレートや、参加者の一括管理機能が搭載されています。LP制作もPowerPointを操作する感覚で簡単にできるでしょう。
ただし、ferret Oneは費用が高めです。初期費用は10万円、月額費用が10万円〜と設定されています。
無料のトライアルが設けられているため、まずはお試しで使ってみるのがよいでしょう。
ferret Oneは、本格的にBtoBマーケティングを行う企業に導入するのがおすすめです。
10. Colorful
Colorfulは、LP作成専用のWordPressのテーマです。最短3分でLPを作成し、集客の悩みを解決できると謳っており、直感操作で誰でもLPを作れることが魅力です。
テーマは買い切りタイプです。9,800円(税込)と12,800円(税込)の2つのパッケージが用意されており、どちらも複数のサイトで使えます。
カウントダウンや固定フッターボタンなど計25種類の機能があるため、LPの成約率を大きく引き上げられることが特徴です。
低コストでLPから集客・成約につなげたい方に、Colorfulはおすすめです。
ノーコードでランディングページを作成するメリット
ノーコードでランディングページを作成するメリットは以下の3点です。
- 制作費用を抑えられる
- 制作期間が短くなりやすい
- 保守・運用が簡単にできる
ノーコードのLP制作には、費用・時間の面でさまざまなメリットがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
制作費用を抑えられる
LP制作ツールを使えば、制作費用を抑えられるため低コストでランディングページを作成・運用できます。
HTMLやCSS、JavaScriptを使ってLP制作をする場合は、専門知識が必要です。
コードを扱える人が社内にいなければ、制作を外注する企業もあるでしょう。ただし、外注の費用相場は数万円〜数十万円と高い傾向にあります。
そこで、LP制作ツールを導入すると外注費用を抑えられるほか、社内の人件費も削減できます。
最低限のコストでランディングページを作成したい場合は、LP制作ツールを利用するのがおすすめです。
制作期間が短くなりやすい
ノーコードでランディングページを作成すると、制作期間を短縮できます。
HTMLやCSSに関する専門知識がない場合、コードについて勉強する必要があるため、LP制作にも時間がかかります。
しかし、ノーコードであれば専門知識は不要です。マウス操作だけで簡単に作業を進められます。
大抵の場合、LP制作を外注すると完成まで数カ月間かかりますが、ノーコードだと最短即日〜数日で公開できる可能性があります。
「商品開発から販売まで迅速に進めたい」「最短でページを作りたい」という企業にとって役立つ手段といえるでしょう。
保守・運用が簡単にできる
ランディングページの完成後、保守・運用が簡単にできる点もノーコードのメリットです。
たとえばページの問題点を発見した際、ノーコードであれば専門知識がいらないため、外部の専門家に頼らなくても即対応できます。
アクセス解析機能が搭載されているツールを使うと、ページの分析・改善も少ない工程で済むでしょう。
また、ノーコードでLP制作をすると、エラーが発生する可能性が低くなります。
元々用意された素材を組み合わせるだけなので、簡単にはページが壊れません。このような保守性の高さも、ノーコードの強みです。
ノーコードのLP制作ツールの選び方
LP制作ツールは選び方を間違えると、うまく成約につながらない可能性があります。
そのため、ノーコードのLP制作ツールを選ぶ際は、以下のポイントを押さえることが大切です。
- デザイン性の高いLPを作れるかどうか
- 手軽にLPを作れるかどうか
- 適切なマーケティングを行えるかどうか
LP制作ツールを選ぶときは、上記について慎重に検討しましょう。
デザイン性の高いLPを作れるかどうか
ノーコードでLP制作をする際は、デザイン性の高いページを作れるかどうかが重要な判断ポイントになります。
ITサービスの大手企業である「富士通株式会社」では、STUDIOを使ってサイト制作をしています。
その際、STUDIOのデザイン機能を活用し、企業の世界観をホームページに反映させることに成功しました。
ランディングページにオリジナリティがあると、他企業との差別化を図れます。
どのような制作ツールにするか迷った際は、デザイン性の高さを重視して選ぶようにしましょう。
手軽にLPを作れるかどうか
手軽にランディングページを作成できるかどうかも、制作ツールを選ぶ際に見ておきたいポイントです。誰でも簡単にLP制作ができると、人件費や作業時間を大幅に削減できます。
たとえば、ジンドゥーは直感的な操作によるサイト制作が可能です。実際にジンドゥーを導入している「株式会社ベルアート」では、ホームページのリニューアル作業も社員が行っています。
手軽に使えるLP制作ツールを選ぶと、作業を社内で完結できるため余計な外注費がかかりません。
また、LP制作以外の業務にも時間を割けるようになり、売上アップに向けたさまざまな施策を実行できます。
適切なマーケティングを行えるかどうか
商品・サービスの売上を伸ばすためには、LP制作も含めた多様なマーケティング活動が必要です。
適切なマーケティングを行うための機能が揃っているLP制作ツールを選びましょう。
たとえば、Wixでは、LP制作のほかオンライン決済機能や予約管理機能も利用できます。着物レンタルショップ「uresuji」では、ホームページからのオンライン予約が可能です。
また、廃材木製品を販売している「箱式」では、制作物を購入する際にオンライン決済機能を使えます。
ランディングページを活用して販促力を高めるためには、ユーザーが行動するための動線を確保する必要があります。
多彩な機能が揃っているLP制作ツールを選び、適切なマーケティングを行いましょう。
ノーコードのランディングページに関するよくある質問
ここからは、ノーコードのランディングページに関するよくある質問を2つ紹介します。
- WordPressでランディングページは作れますか?
- ホームページとランディングページの違いは何ですか?
LPを含むサイト制作に関する用語はさまざまです。言葉の意味や用途を理解し、ランディングページを正しく制作しましょう。
WordPressでランディングページは作れますか?
WordPressでランディングページを作ることは可能です。
WordPressでランディングページを作る際には、既存のテンプレートを使うと簡単に作成できます。
LP用のテーマも用意されており、前述しました「Colorful」もあります。
また、WordPressの機能を拡張するプラグインも利用可能です。「Elementor」を活用すれば直感的な操作でLPを作成できます。
ホームページとランディングページの違いは何ですか?
ホームページとランディングページは、どちらも同じWeb上のページです。ただし、それぞれの目的は大きく異なります。
ホームページは、自社の商品・サービスについて多くの人に認知してもらうことが目的です。
ランディングページは、商品・サービスの購入や申込みなど、ユーザーに特定の行動を起こしてもらうことが目的となっています。
目的を明確に区別しておくと、それぞれの特徴を生かし、集客力の高いサイトを作れるようになるでしょう。
まとめ
本記事では、ノーコードのLP制作ツールを使うメリットや選び方、代表的な10のツールについて紹介しました。
本記事で紹介した方法でツールを正しく選び、うまく活用すると売上につながるランディングページを作成できます。
ただし、売上を伸ばすには継続的なマーケティングや営業が必要です。
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